COVID-19に有効なレインコートとは

2020年2月から国内でも感染を拡大している、COVID-19通称コロナウィルスは未だ拡大を続けております。

先が見えない中不安な生活を送られる方も多いかと思います。

目まぐるしく変化する日々の中で4月上旬に、医療現場でマスクのみならず防護服も不足しており、そのコロナウィルス感染症対策用防護服の代わりにレインコートを代替利用することが可能という趣旨のニュースが出ました。

大阪市を始めとして、レインコートの寄付の呼びかけをおこない個人・企業問わず多くの方がその呼びかけに協力しようとしています。

ただ、レインコートならなんでもいいのかというとそうでもありません。せっかく寄付するなら、防護服の代わりとして活用してもらえるレインコートやかっぱを送りたいと思いますよね。

今回は、

  • 防護服とレインコートの感染症予防という観点での関係
  • 寄付できるレインコートはどんなものか

についてお話しできればと思います。

そもそも感染症予防の防護服とは?

コロナウィルス感染症防護服
https://www.nissin-iryouki.jp/product/bougofuku

今回は、東京都での感染症対策防護服の入札で 一定基準(クラス3)をクリアされた高機能医療防護服を比較的安価で提供される日進医療機器株式会社さまの医療用防護服を参考にさせていただきます。

素材

まず素材に関しては以下の様なものを使われています。

  • 素材・材質:PPスパンボンドと米国製高ウイルスバリアフィルム
  • 材質構造:3層構造(SFS素材)

PP(ポリプロピレンス)スパンボンドとは長繊維不織布のことで不織布の1種になります。

不織布とは、通常の洋服の様に糸などの素材を織る手法で作るものでなく、繊維(せんい)を織らずに絡み合わせたシート状のものことです。どの方面にも強度が保たれるという利点があります。

また、その上をいくPPスパンボンドは水は吸わないが通気性はあるいう特徴があります。雨を弾くレインコートなどで中がムシムシしてしまうものありますよね。通勤、通学の際、買い物の際など短時間身にまとうレインコートではそれでもいいですが、感染症現場で長時間の作業を行う防護服にはより快適さが求められるということでしょう。

具体的な素材名は記載されていませんでしたが、PPスパンボンドの間にウイルスバリアフィルムを挟んで利用することで、PPスパンボンドの快適さを採用しながら、より感染症に特化した素材にしているとのことです。

https://www.nissin-iryouki.jp/img/pdf/Bougofuku-leaf4p_2002.pdf#view=Fit

形・製造

形などに関しては、以下の様になっている様です。

  • 上下が一体となっているツナギ型
  • 目・口・鼻以外は覆い被さられるフード
  • 手や足の袖口からのウィルスの侵入を防げる絞り
  • 縫い目の小さな穴を覆うためのテープ加工

特徴としては、可能な限りウィルスの侵入経路を遮断する構造になっていることです。

この後詳しく説明しますが、レインコートは基本的に雨という上から落ちてくるものだけを想定してるため、頭頂部分や肩などの強度は高く作られていますが、逆に袖口や足元など下を向く部分に関しては、快適さを優先しあまり絞っていないことなどが多いです。

コロナなどの感染症用の防護服でもテープ加工など利用しているため、この様な後加工を施すことでレインコートやかっぱ、レインポンチョなどの雨具選びも、それをテープなどでどこまで感染症予防用防護服に近づけられるかが重要になってくるのではないかと思います。

寄付できるのはこんなレインコート

これには絶対に外せないポイントと、もし迷ったらこういうレインコートの方が防護服にいいであろうという2点でお話しできればと思います。

なお、寄付できるレインコートの要件は実は一定ではなく市町村などの自治体ごとで異なります。そのため「この自治体へ寄付しよう」と考えたら再度確認いただいた方が確実かと思います。

絶対にクリアしないといけない条件

①未開封/未使用である

まず1つ目が未開封のレインコートということです。未使用と記載されているところもありますが、基本的には、使っていないけど袋から出してしまっているものなどはあまり良くなく、未開封のものを選ぶようにしましょう。

これは医療現場での利用なので衛生管理がかなり重要になってきます。レインコートの生産工場はもちろん食品や医療機器ほどではないですが、基本的に衛生管理がしっかりされているので出荷状態であれば再消毒すれば使えるレベルのものになるのではないかと思います。

ただ一度家庭へ届き雨の日に一度でも利用してしまうと、水とはいえど汚れますし、未使用でも開封してしまったものはホコリなどの混入も考えられ、医療現場で求められる衛生基準という意味ではクリアできないという判断になるのだと思います。(もちろんレインコートとしてはまだまだ利用可能です!)

なので家にあるレインコートを確認する際は、未開封かどうかを必ず確認する様にしましょう。

②大人用である

これは当たり前の様ですが、意外と見過ごされることがある様です。

医療従事者が着るものになるので、医療従事者は全て大人ですよね。もちろん小柄な看護師さんなどで子供用のレインコートも利用できるという場合もあるかと思いますが、緊急事態宣言が出ている最中、1つ1つの要件を細かく決めることは募集のスピード感が失われてしまうこともあるので、大人用のレインコートという分かりやすい指標で受付をされているのではないかなと感じます。

また、レインコートを確認された際に大人用/子供用ではなく、SML表記などがある場合は以下の基準を確認してください。

  • 写真に写っているのが大人→たとえSサイズでも大人用です
  • レインポンチョの場合→頭から下までが145cm以上の場合大人用です
  • レインコートの場合→肩幅が40cm前後の場合大人用です

できればクリアしたい条件

基本的には必ずクリアしなければいけない項目はどこの自治体でも共通ですが、さらに条件を絞っている自治体もあります。

たとえば、富山県中新川郡上市町のコロナ対策ページの「【かみいち総合病院】 携帯用レインコート提供のお願いについて」を見てみると以下の様な条件が記載されています。

【レインコートの状態】
 ・未使用又は未開封のもの
 ・袖があるもの(ポンチョ等袖のないタイプ以外のもの)
 ・上着の長さが概ね120Cm以上のもの(Mサイズ以上)
 ・薄手で透明又は半透明のもの

https://www.town.kamiichi.toyama.jp/event-topics/svTopiDtl.aspx?servno=3323

未使用/未開封に関しては共通項目で、サイズに関しては大人用でもMサイズ以上となっています。

ポンチョなど袖がないものは募集していないのというのは隙間を小さくするため、作業に支障が出ない様にするため、余った袖の部分が邪魔にならないためというのは想像ができますね。大阪市などは特に指定していないところも多いですが。

そして、特徴的なのは薄手透明/半透明のものという記載です。

他の自治体などでは防護服の代わりとなるレインコートの対象として、色について言及していない、もしくは何色でも構わないという記載が多いです。

そして、薄手というのは感覚的な部分も大きいのでなんとも判断が難しい様に思いますが、富山県中新川郡上市町の場合は、よくある使い捨てなどのレインコートのことなのかなと想像します。

では一体どの様なレインコートが望ましいのか説明します。

①スーツ型に近いもの

スーツ型レインコート

ウィルス防護服は隙間からも感染しない様にする必要あります。

レインコートの場合だと、穴という穴は全て塞ぐことになるでしょう。しかし、レインコートとというのはもちろんテープが貼られることを想像して作られていません。なのでテープがを付ければ付けるほど想定されていたものよりも動きづらくなります。

1日中作業することを想像すると可能な限り服に近い形が望ましいでしょう。なので以下の順で探してできれば1に近いものを選ぶとより役に立つでしょう。

  1. スーツ型の雨具
  2. 長い丈のコート式のレインコート
  3. 短い丈のコート式のレインコート
  4. 長い丈のレインポンチョ
  5. 短い丈のレインポンチョ

②素材はEVA(エチレン酢酸ビニル)

正直レインコートに使われる素材は全て一定の耐水性はあり、液体レベルのものを通しませんので、そこまで気にされることはないと思います。医療現場を把握しておりませんが、防護服は使い捨てが基本の様です。そう考えると、処理が必要になってきますので、なるべく量が少なく処理しやすいものがいいのではないかと考えました。

EVAはレインコートなどにもよく利用される素材ですのでまず問題ないと思います。そのかPE(ポリエステル)やPVC(塩ビ) などもあります。これだからダメということはないと思いますが、たとえばPVCは焼却するときにダイオキシンを発生させますので、もしかすると医療現場のオペレーションに支障が出るかもしれないと感じました。

袋の裏などに記載があるのでぜひ確認してみてください。ただ、どちらかというとEVAがいいということであり、PVCやPEもしくはよくわからなかったからダメかとそうではありませんので、もし複数あり迷った際などに参考にしてください。

③色はシンプルなもの

医療防護服のイメージって白色が多いですよね。医療従事者さんの服装は青やピンクもあったりしますが、重要なビニール素材などは透明などが多いと思います。

これは調べてみたのですがはっきりと言及されているものがありませんでしたので、推測ですが以下の様な理由があるのではないかなと思います。

  • 汚れや破れなどがあった時に気づきやすいため
  • 利用するテープなどが見分けやすくするため
  • 着色することで着色料が落ちる、有害物質が含まれているなどの新たな問題を避けるため

弊社では雨の日がワクワクする様なカラフルなレインコートや傘なども積極的に取り扱っておりますが、医療現場用のとなれば、機能性を重視したものがいいのかなとやはり思います。

なので、最も良いものとしてはなるべく実際の感染症予防防護服に近い無色透明、無色半透明が最も望ましいと思いますが、もしそうでない場合はなるべくシンプルなものを選ぶと良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

コロナウィルスという2020年に訪れたパンデミックを乗り切るために多くの人が支え合い協力していく姿へ雨具専門店として少しでもお手伝いできればと思い防護服の代わりとなるレインコートについて説明しました。

ギークルジャパンでもレインコートの取り扱いしておりますので医療機関始め、自治体、企業、個人の皆さま、レインコートの手配/確保などのご要望ありましたらぜひ一度ご連絡くださいませ。

また、コロナとレインコートに関する最新ニュースもこちらから随時まとめて発信しておりますので、お役立てください。

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